7つ上の翔太先生。2
「初めまして、今回大阪をご案内するのは私……」

と、バスガイドさんが自己紹介をしている。

空をみると雨が降っていた。


地元は雨が降ってるのかな???先生の方は雨が降ってますか???


「さて、これから4組さんが行く所は、大阪でも有名なお好み焼き屋さんです。」


それと同時にクラスの人たちは盛り上がっていた。


私は大きなため息をついた。


通路を挟んで隣の小山は私に話しかけてくる。


「お前、お好み焼き大丈夫なのか?」


彼氏面をしてくる小山に少し苛立ちを抱えていた。


「別に、大丈夫だよ。迷惑かけないから。」


本当は大丈夫じゃない。


あの、もくもくとした空気、におい。


全部が耐えられない。


体調がよければ、多分耐えられる。





この後、予期せぬ事態が起こるなんて思ってもいなかった。





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