7つ上の翔太先生。2
今日もまた、青く澄んだ空が私の心を癒す……


あの日以来、私は涙が出なくなっていた。


どんなに辛くても、どんなに悲しくても、涙は…もう、




――――枯れていた、



授業中……先生のことも考えなくなった、



"考えなくなった"というより、"考えたくなかった"だけ、



ただの…現実逃避。



水曜日が全然楽しみじゃ無くなった……


あんなに前まで、『早く水曜日にならなきゃ充電切れそう。』って言ってた自分が馬鹿になったようだった…。


会える日のカウントダウンもしなくなった……





こんなに…ガラッと変わってしまう自分が少し怖かった。




でも、そうしないと……







また先生を求めてしまうから。





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