7つ上の翔太先生。2
「杉浦、おはよ。」


「おはよう……。」


「どう?大丈夫?」


諒くんが私に話しかけてくれた。

諒くんは……からかわれてること…もしかして知らないのかな?


でも……これ以上からかわれたくない。


「あー、うん。まあ大丈夫かな?」


なんて目もあわせずに冷たく言う。


……きっとこれで大丈夫………。


そう信じたかった。

じゃなきゃ、きっと諒くんを好きになってしまうから。

優しくされたら……困っちゃうよ。


先生が好きなのに、自分って……ほんとに馬鹿。




―――この日の夜…悪夢が待っているなんて、このとき私はわからなかった。



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