7つ上の翔太先生。2
頑張って自分を作らなきゃ。

明るい自分でいなきゃ……。


「じゃあ焼くよ~」という諒くんの声で肉を焼き始めた。


私は昔から肉が苦手で、あまり食べれない。


「杉浦……お前食べれんの?」

なんて声をかけてきたのは、小山。


私のなんでも知っているというわけではないけれど、


大体知っている。


「頑張って食べるし、すき焼き好きだし。」


なんて少し強がったりする。



予想以上にすき焼きは美味しかった。


「ふぅ………」

お腹いっぱいにご飯を食べ終わった頃だった。


奥の方で藤野が不機嫌そうに座っていた。


いつもなら笑顔で食べてるのに……怖いよ、藤野。


――喧嘩だ。

と確信した私。

4組だけひやっとした空気に包まれていた。

原因は藤野の横に座っている平岡が原因だった。

平岡はたまに調子のよいことばかり言って、喧嘩を売っている。

多分そうだろうと思った。



「もう……やめてよ…。」





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