7つ上の翔太先生。2
私は昔から喧嘩をしている光景を見れなかった。

誰も止めようともせず…黙ってその光景を見てるなんて出来ないから。

だからいつも『やめてよ!』と大声で言うけど、

「うるせーよ。」


といい、また喧嘩を始める。

それだけが怖くて……いつも先生が止めるのを待ってるだけ。



今も…そんな状態。

怖いんだ……。



「どうした?喧嘩怖いの?」


と隣の諒くんが話しかけてきた。


コクンと頷いた私。


次の瞬間。



"ギュッ"











えっ?…今……私の手を握った?

いつもの諒くんなら「ごめんっ。」って言ってくれるはずなのに。


どうして??



今まで…こんなにいっぱい喋れた男子は、小山と諒くんだけ。

なのに・・・・


   





――どうして?
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