7つ上の翔太先生。2
「えっ?」


「あの、私……お好み焼き食べれないんですよ。」



先生は片手に赤ペンとプリント。


私は片手にシャーペンとプリントで作業をしながらおしゃべりをした。



「あー、言ってたね!!この前。」


「はい、それで……無理矢理食べたんですよ。そしたら、見事にダメで。大阪城行けなかったんです。」



「ええー。それは残念だね~。」


「まあ、自分のせいなんでね。しょうがないんです。」


私は、先生が私がお好み焼き食べれないの覚えてくれてただけでも、嬉しいんだよ。


些細なことがやっぱり、嬉しいんだ。




「先生、京都のお土産です。よかったら。」



はいっ、と先生に差し出した。


……喜んでくれるかな??


「えっ、いいの??!」


なんてね、先生のそのリアクションをしてくれるのを待ってたんだよ、この三週間。


「はい、是非。」



「ありがとう。」



先生は私が持っている箱から一つ取った。




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