7つ上の翔太先生。2

メアド

「あのっ!」


塾が終わり、私は先生を追いかけた。

いいもん、もう…好きなことバレてるし、振られてるし、


当たって砕けろ!私!!


心でそう呟きながら先生の背後から声をかけた。


先生はその小さなケータイをいじっていた。

「ん??」


「……え…っと。その……メアド交換していただけますか?」



言っちゃった…。

どうにでもなれ……。

「えっ?」


「…だから……その…メアド、交換していただけますか?」


理由はいわなかった。

言える分けない。


ただ先生とのつながりがほしかったんです。とはいえなかった。


「あっ、赤外線でもいい?」


予想外の答え。


「はい、もちろんです。」



お互いのケータイを近づけて、

一瞬で終ったメアドの交換。



ケータイに表示される、

”多田翔太”を登録しますか?



あぁ……嬉しすぎてにやけがとまらないよ…。



「ありがとうございます!」


「いえいえ、」





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