7つ上の翔太先生。2
それから私は、3日に一回のペースでメールを送った。
ここがわかんないんです。って理由をつけて、
ちょっとうざいだろうなぁ…と思いながら、
メールを作る。
この瞬間が一番楽しかった。
先生のメール着信の音を変えて、
先生のイメージカラーの青にランプが光るように、設定した。
先生からの着信音が流れるたびに、
心臓が張り裂けそうなぐらい嬉しくて、
何度も何度もメールを見てにやにやする。
いつも本文の一行目には、
「こんばんは、萌依ちゃん。」
と書いてあるメール。
最後の一行には、先生の名前が入っている。
会えない日も、先生と繋がっている気がした。