誓いの言葉・社会人編
田崎さんは何かを知っている



それは北嶋さんも同じ



けれど、昨日田崎さんが私に何も言わなかったのにはきっと訳があるはず



学校に入っている私にできる事なんて限られている
思う様に電話一つできない私に、心配かけまいと絶対教えてはくれないだろう



私は北嶋さんに話を聞くべきかどうか迷っていた



「おい!佐久間
何をボサッとしている
次は逮捕術の訓練だぞ
早く着替えに行け!」



廊下をトボトボ歩いていると後ろから教官に声をかけられた



「はいっ!」



急いで更衣室に向かおうとすると教官に呼び止められた



「佐久間……お前何か悩みでもあるのか?今日のお前変だぞ」



「え! そ そんな 悩みとか無いです」



「そうか?まぁ何かあったら、相談する様に」
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