誓いの言葉・社会人編

｢瞳ちゃん久しぶりだね｣



｢はい。北嶋さん卒業おめでとうございます。卒業後はどちらに行くのですか？｣



｢俺？港署｣



｢そうですか！大きな所に行くんですね。頑張ってくださいね｣



｢おー！瞳ちゃんはあと4ヶ月？頑張れよ！｣


｢はい！ありがとうございます。では…お元気で｣



私は挨拶をしてその場を離れようとしたら、北嶋さんに呼び止められた



｢瞳ちゃん！



麻衣の事悪かったな。
省吾と連絡取ってるか？｣


私が曖昧な返事をすると、心配そうな顔をする北嶋さん


｢早く元の二人になれたらいいのにな…
ここ出たら一度見舞いに行くつもりなんだ。アイツに喝入れてくるな！｣


ニカッと笑ってそんな事を言う北嶋さんにつられて思わず私も笑顔になった


すると急に真面目な顔をしながら


｢省吾が羨ましいよ。こんな可愛い彼女がいて………じゃあな｣


ボソッとそれだけ言い残してクルッと背を向けて立ち去る北嶋さん


左手を軽くあげこちらにバイバイと手を振る姿は正直格好と思った


そして彼に会いたくなり急に淋しくなってしまった