誓いの言葉・社会人編
「佐久間は何故警察官になろうと思ったんだ?まだ19や20歳の年頃なら、学生して遊んでいたいだろ?

俺には高校生の娘がいるけれど、将来の事とかちゃんと考えているのかどうかわからんな……

だから、山縣にしても佐久間にしてもしっかりしているよな
二人とも浮ついて無い」



そんな風に見られていたなんて思わなくて少し嬉しかった


「私は幼い頃お世話になった婦警さんがいて、この仕事をしてみたいと思ったので…」


なぜだか正直に全てを話す事はやめた


係長は静かに頷き深く理由を聞いてはこなかった


1時間の休憩はあっと言う間に終わり駅前の飲食店のネオンが徐々に消えていく

こんな時間でも私達は交替しながら当直を過ごし
時折巡回の為管轄内を移動する


飛び込みの仕事を淡々とこなしようやく朝を迎えた


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朝の引き継ぎを終わり私は帰宅を許された
部長や係長は昨夜扱った内容を書類にまとめ担当課への報告作業があるらしい


寝不足と緊張感からの解放で疲れがどっと出て
自宅に入るなりベットにダイブした
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