誓いの言葉・社会人編
もっとお店を見たかったのに、先輩の命令じゃあ拒否できない


私は渋々レジを済ませ店を出た


ベンチに座る田崎さんは、ジーンズにポロシャツと言う特別オシャレな格好をしている訳でも無いのに嫌味な程の長い足を組み
ゆったりとタバコを吸っている姿は正直格好良い


けれど
何の話をされるのかビビっている私には、憂鬱で仕方ない


思わず深い溜息を吐いてユックリとベンチに足を向けた





-------「お待たせしました」



「おー」


と、返事をして先輩は自分の隣を指差し"座れ"と合図した




「………今日は省吾一緒じゃねーの?」


いきなり省吾の名前が出て思わずビクッとしたら、すかさず先輩は眉をピクッとさせた
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