誓いの言葉・社会人編
俺は徹さんに市役所の仕事の事を色々聞いた


消防士や市民病院の事務等様々な仕事があると知り興味を持った


でも………


「なぁ こんな事を聞くのは悪いとは思うが、瞳の勤務先がもしも今より遠い所だったら……
お前達はどうするんだ?

瞳が警察官になる事…省吾は反対しなかったのか?」


「…………反対はしなかったです。俺はまだ学生ですし、自分の将来すら見えない立場で瞳にどうのこうの言える訳が無いですから…」


徹さんは そっか…
と、言ったきり押し黙った


でも今より離れたら…俺達うまくやれるだろうか
社会に出て多くの異性に出会う事で、学生の俺なんかガキに見えてしまうかもしれない



「省吾…俺も由美子も、瞳を理解し支えていけるのは、ずっと省吾であって欲しいし、お前しかいないと思ってる。

二人の事を俺が言うのはおかしな話だけど、それだけは覚えておいてくれな」



俺にとって心に沁みる嬉しい言葉だった
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