あの花畑の天使
「ねぇ‥翔‥誰のお墓なの‥?」

と尋ねくる‥、僕は

「もうすぐ着くから」

と、うなずき答えた。

車は杉の木で形成されたアーチ状の天然トンネルを抜け広い場所に出た…心は助手席から身を乗り出して…

「うわぁ~」

と、目を輝かせ言った。

その広い場所は花畑で色々な花が咲いている…「カキドオシ」「椿」「パンジー」「シクラメン」…、やがて花に囲まれた小さな駐車場に着いた…。

車を駐車場に止めて、あの場所へ心と手を繋ぎ向かった…。

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