あの花畑の天使
僕は小声で数をかぞえて、

お母さんとりんごが出てくるのを待った・・・。

「いち・・に・・さん・・、ヘックション!!」

今頃になって濡れた服が冷たく感じた・・。

百まで数え終わった時に、僕を呼ぶ声がした

・・・声が聞こえた方を見ると

・・あの鼻髭先生だ・・。

鼻髭先生は僕に近づくと、僕に言った・・。

「今日は、お家にかえりなさい・・」

でも・・僕は鼻髭先生の事を無視して、

長い椅子に座ったまま数を数えたんだ・・。

「ひゃくいち・・ひゃくに・・ひゃくさん・・・ヘックション!」
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