君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「奴なんて言い方止めなさいよ。敦子さんの彼なんだから」
小田が苦言する。

「彼って言っても、元彼だろう」
竹中が否定する。

「それだけ、敦子さんのことが好きってことじゃない。けっこう元彼でも、今でも自分のことを思っててくれたら嬉しいものよ・・・・・・」
小田が女性ぽい言い方をする。

「何でそんな言い方するんだよ!!」
竹中が小田の顔を見て、気持ち悪そう言う。

「何よ! このエロおやじ!! 」
小田も反論するように言う。

たちまち二人の言い合いが始まった。

「なあ、正ちゃん、その元彼の名前は何ていうんだ? 」
浜田が二人の言い合いを無視しながら、興味深く聞いた。

「確か、小野寺誠って名乗っていたかな」
正和が答えると、浜田がスマートフォンを取り出して調べ始めた。









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