君だけに夢をもう一度 ~完結編~
正和は台車を押して、自宅裏の駐車場にやって来た。
自分の車に、ダンボール詰の商品を積み込んで、折りたたんだ台車を入れ込んだ。
そして、そのまま自宅のある表通りの方を歩いた。

正和の自宅は雑貨店を営んでいる。以前父親が、洋服店をやっていたが、正和の代になって雑貨屋を始めた。その時、店内も改装した。
レンガ造りの外観に、店内もダーク色の床板張りに洋風なアンティークな家具などを置いてある中、雑貨類を置いてある。

正和の店には大口の取引先がある。正和はよく海外へ商品の買出しへ行く。そこで日本にはない珍しい小物などを仕入れたりしているのを、大手の百貨店に卸したりしている。その売り上げがかなり大きい。
今でも母親と姉が、洋服の仕立ての仕事をしているが、大半の収入源は雑貨の売り上げで成り立っている。

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