君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「はい・・・・・・・ええ、今ホテルに着いたところ。そう・・・・・・でも無理しなくていいわよ。うん・・・・・・」
敦子は、正和に気を使うような言い方をして、小田に携帯電話を返した。

「じゃ、待っているから、早く戻ってきてね」
小田が、頼むように言って電話を切った。

「正ちゃんから、少し遅くなるから、私に敦子さんの相手をしていてくれないかって頼まれたんだけど・・・・・・」

小田は、正和と二人で会うことを楽しみにしていた、敦子の気持ちがわかっていた。
敦子に対して、自分が正和の代わりをすることが、気の毒に思えて仕方なかった。






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