君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「じゃ、頼んだ」
そう言って、正和は電話を切った。

自販機でミネラルウオーターのペットボトルを二つ買った。

「入りました!」
女性店員が、給油できたことを威勢よく声を出して知らせる。

正和は、代金を払い車に乗り込む。

栞が、トイレから戻ってきて助手席に座った。

「はい」
正和が、ペットボトルを栞に差し出す。

栞は、何も言わずに受け取る。

今日は真夏日だった。

正和は、脱いだサマージャケットを後部座席に置いてエアコンを調整する。
正和は、エアコンの風に顔を寄せた。

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