君だけに夢をもう一度 ~完結編~
正和の取引先に、博多駅ビル内のテナントがある。

商品を納品した後、駅内で栞を見つけた。
栞は、正和の友人の真紀子の子供だった。
遠くからだったが、改札口周辺でウロウロとしている。

気になった正和は、母親の真紀子に電話で連絡をする。
すると、真紀子はうわずった声で、栞を引き止めることを頼んだ。

くわしい理由は聞けなかったが、弁護士の真紀子は今日大事な裁判があるため、すぐには行けないことを言う。
正和は、真紀子の言うとおり、栞を引き止めることにした。

正和は、急いで栞の前に行き声を掛けた。
栞が、驚いたような顔をした。

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