君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「こんばんわ! 」と、威勢のいい声を出して、竹中が店に現れた。

「あっ!」
竹中は、正和の顔を見るなり、驚いた様子で声を出す。
その後、敦子が店に現れた。

「あっ! 」
今度は正和が驚いた様子で、敦子を見た。

「どうして、ここにいるんだ」と、言わんばかりに、正和は敦子を見つめた。

それでも、敦子に駆け寄って、再会の喜びを言葉にしてあげたいのだが、周りが知り合いばかりで、どこか照れみたいなものがある。そんなことができる余裕みたいなものがなかった。


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