君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「敦子さん、ここは、いろいろと忙しくなるようだから出ましょう」
小田が、敦子を店から連れ出そうとする。

「ここを出るって、どういうことだよ?」
竹中が、口のまわりにビールの泡をつけて拒む。

「じゃ、あなただけ、ここにいなさいよ」
小田があきれ顔で言う。


「おい、そんな無責任なこと言うなよ。美和のことは、どうするんだ?」
竹中が心配そうに言い返す。

「そんなこと、自分で美和さんに謝りなさいよ。このエロおやじ」
小田が厭味ぽく言う。

「何だよ! 」
竹中が、ふくれたように言い返す。
< 54 / 137 >

この作品をシェア

pagetop