君だけに夢をもう一度 ~完結編~
どうやら、美和は竹中のことを許したようだ。と、言っても、小田が美和に話しをつけた。但し、今後ひとりでは、飲みに行かないことを約束として、小遣いもカットすることの条件を呑むのなら、許すということだった。

小田は、厳しいと思いつつも、竹中にそのことを伝えると、竹中は少し不満そうだった。
しかし、美和に睨まれて生活するよりも、夫婦円満な生活が一番だと考えた結果、美和の条件を呑むことにした。

とりあえず、竹中は、ひと安心だった。

美和と入れ替わるように、小田と浜田が入ってきた。

「あー暑かった! 」
浜田は、顔じゅう汗まぎれで、だらけたように言った後、冷房の風にあたると満足気なにやけ顔をした。

「一本もらうよ」
浜田は、竹中に許しをもらうように言って冷蔵庫を開ける。中からコーラのペットボトルを二本取り出し、一本は小田に渡す。そして、キャップを開けて、グット飲んだ。



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