君だけに夢をもう一度 ~完結編~
小田は、うかない顔付きだった。

昨夜、敦子から携帯メールが届いた。
『ごめんなさい。明日の演奏は参加できそうにありません』と、書いてあった。

小田は、今度のライブを敦子と一緒に演奏してみたいと思った。
確かに正和と一緒に演奏することにはなっているが、それは、今日でも一緒に演奏すれば叶うことである。
小田は、どうせなら観客のいる中で演奏してみたいと思った。
プロのミュージシャンと一緒に演奏することなど、めったにない機会だ。自分自身の腕もよくなるような気がする。そう考えて、敦子にライブに参加してほしいと頼んだ。

敦子は、バンドのメンバーが了解してくれるなら演奏してもいいと答えてくれた。

正和以外のメンバーは了解済みだった。




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