君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「それで、その男性は、敦子さんにとって、どんな人だったの? 」
小田が身を乗り出して、興味深く聞いた。

「さあ・・・・・・?」
正和は、よくわからない。

「たぶん、恋人だろう」
浜田がスイカを食べながら、モグモグしながら答えた。

一瞬、三人が浜田の方に目をやる。

「そうか・・・・・・恋人か」
竹中が納得したように頷く。

「でも、どうして恋人が、わざわざ福岡まで来たの? 」
小田が疑問を投げかけた。

「彼女を追いかけて来たんだろう」
スイカを食べ終えた浜田が、何食わぬ顔でボソリと言う。

再び、三人が浜田の方に目をやる。
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