君だけに夢をもう一度 ~完結編~
「少し演奏の練習するために、早く来たんでしょう?」
小田が、敦子に確認するような言い方をした。

「そうね・・・・・・」
敦子が、小田に同調するように答えた。

敦子は空港に到着後、正和と再会して観光案内をしてもらうことになっていた。
それは、二人だけの約束事だった。

だが、正和は迎いに来ない。
予定がくるってしまった。
そのことを敦子は、二人には言えなかった。

しかし、小田は、そのことを知っている様子だった。





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