君だけに夢をもう一度 ~完結編~
敦子は、ガウンを着てリビングに入ってきた。

「ドライヤーのある場所、わかったかしらん? 」
キッチンで真紀子が尋ねた。

「ええ、わかりました。シャワーありがとうございます」
両手で髪に触れながら、敦子は礼を言う。

敦子は、車に乗り込むなり、真紀子にホテルに戻れない理由を話した。
真紀子は、とりあえず自分のマンションに連れてゆく。

真紀子のマンションに着くなり、敦子はシャワーを浴びさせてもらった。
体に昨夜からの汗がしみついた感覚があった。それを洗い流すようにシャワーは心地良かった。

浴室でシャワーを浴びていると、外から真紀子の声がした。
真紀子は、自分が使用しているガウンを出してきた。
敦子に変装ようの服を探す間、着てもらうものだった。

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