君だけに夢をもう一度 ~完結編~
リビングは冷房が効いていた。
ヒヤリと、熱い敦子の体を冷やしてゆく。
「どこでもいいから座って」
真紀子に言われるまま、敦子はダイニングテーブルの椅子に座った。
「ねえ、飲み物何にする? ウーロン茶にアイスコーヒーに野菜ジュースがあるんだけど・・・・・・」
真紀子は、キッチンの奥にある大きな冷蔵庫を開けて聞いた。
「じゃ、アイスコーヒーを」
敦子が答えると、真紀子はロンググラスに氷とアイスコーヒーを入れて、敦子の目の前に置いた。
「いただきます」
敦子が一口飲むと、辺りを見渡して、
「今日、栞ちゃんは ? 」
と、気に掛けた。
「今、塾へ行っているわ。それが終わるとダンスのレッスンがあるから、今日は夜の八時ぐらいしか帰らないわね。まったく、明日は東京に行くのに、少しはゆっくりしたらいいんだけどね・・・・・・・」
真紀子は、呆れたように笑いながら言う。
「えっ! それじゃ、東京でダンスのオーディションを受けさせることを許したんですか? 」
敦子は、真紀子の話を聞いて心苦しく思えた。
ヒヤリと、熱い敦子の体を冷やしてゆく。
「どこでもいいから座って」
真紀子に言われるまま、敦子はダイニングテーブルの椅子に座った。
「ねえ、飲み物何にする? ウーロン茶にアイスコーヒーに野菜ジュースがあるんだけど・・・・・・」
真紀子は、キッチンの奥にある大きな冷蔵庫を開けて聞いた。
「じゃ、アイスコーヒーを」
敦子が答えると、真紀子はロンググラスに氷とアイスコーヒーを入れて、敦子の目の前に置いた。
「いただきます」
敦子が一口飲むと、辺りを見渡して、
「今日、栞ちゃんは ? 」
と、気に掛けた。
「今、塾へ行っているわ。それが終わるとダンスのレッスンがあるから、今日は夜の八時ぐらいしか帰らないわね。まったく、明日は東京に行くのに、少しはゆっくりしたらいいんだけどね・・・・・・・」
真紀子は、呆れたように笑いながら言う。
「えっ! それじゃ、東京でダンスのオーディションを受けさせることを許したんですか? 」
敦子は、真紀子の話を聞いて心苦しく思えた。