ホワイトデー・アフター

「今日さ、ほら…」


ピロリロリン♪

俺の声を掻き消すように、彼女のケータイが鳴った。


「あっ!しまったもうこんな時間?バス行っちゃう!ゴメンまたね!」


彼女が目の前をタタタッと走り去って行く。

ダメだ!このまま彼女を逃がしたら…
俺はまた告白のタイミング失っちまうじゃねぇか!!

今しかない!


「ちょ…ちょっと待って!!」




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