ホワイトデー・アフター
「え!?何?うーん、手短にお願い出来るかな?」
時間もないだろうに、俺のために止まってくれた。
変わらないな。
いつも、自分より人を気にして損な立ち回りの君。
吹奏楽部の部長だって、そんな君だからみんなに任されているんだろ?
面倒くさがりで、内弁慶な俺には到底無理だよ。
けど、彼女の魅力の一つなんだ。
どんなときも絶対に嫌な顔しない。
笑顔の君が。
「どうしたの?」
「あ…」
よし、今だ言え!俺!!