ホワイトデー・アフター
それから俺は数分間、抱きしめ続けていた。
「ゴメン、ちょっと…長くない?恥ずかしいよ…」
「え!?あ、ゴメン!」
周囲を見渡してみると、校門から出てきたサッカー部の連中がチラチラと、こっちを見ていた。
「…あー、マジハズイ……」
「やだぁ顔真っ赤だよ?」
「…悪かったな。」
浮かれてたとはいえ、恥ずかしい……。
明日学校で何言われるか。
「でもよかったぁ。あの噂が嘘みたいで。」
「噂?」