永遠の願い
だけど、ここで

強くなっていかないと、

いつまで経っても成長出来んから。

さよなら。卓也…。



また以前みたいなあたしに戻った。

友達と馬鹿やって騒いだり、

授業中に居眠りしてたり、

補習は話聞かなかったり…

ってちょっと不真面目か?



3年生の前半は、

まるで風が走り去っていくような、

そんな感じだった。

だから、あっという間に過ぎてったわけで。



秋になって、

理科で天体観測をすることになった。

あたしの学校では、

毎年恒例の行事で、

めっちゃ楽しみにしてた。

つか、星を見てるのが

大好きやったから。

天体観測の日。

寒いと分かってたのに、

上着を忘れてた…

最悪ー。

めっちゃ寒いし!!

と思ってたら、

仲が良かった啓が、

上着を2枚持って来たって聞いたから、

貸してもらった。

けど、そのことを怜に話すと、

ニヤニヤしながら

「好きなんじゃないの〜?」

って冷やかしてきた。

そんなわけないし。

ちょっとキレながら外に出たけど、

星の綺麗さで、一気に吹っ飛んだ。

「わあ、綺麗…」

思わず出てしまった一言。

いや、あれはマジで綺麗やって。

専門家の話を聞きながら、

ずっと星を眺めていたら、

先生がブルーシートを持ってきて、

「寝転んだ方がよく見れるからー」

って、生徒全員を寝かした。

隣に寝たのは、もちろん怜。

その横に啓。

あたしの左隣は空いていた。

あんまり引っ付くのは好きじゃない。

だから、浮くんだろうけど。

嫌いなんだから仕方ないじゃん。

…秋の寒空に広がる何億もの星たち。

さすが、田舎だけあって、

星がいっそう輝いて見える。

めっちゃキレー…
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