永遠の願い
ある日、1年生の時から気になっていた

屋上に行ってみた。

そこにつながる階段の存在は知ってたけど、

行けるんかな?

こつこつ階段をあがると、

一つのドアがあった。

鍵がかけられている。

なんやー。外出れんしー。

しょんぼりしていると、

いつも部活で見ていた姿が。

そういえば大会終わってからは、

全然見なかったっけ。

3年生は、大会が終わって、

学校の文化祭も終わると、

引退ということになる。

勉強してるって聞いてたし。

親にもあんまり電話はするなって言われてたし。

すげー久しぶりー。

すると卓也が「あっ」って言った。

思わず「えっ」って言ってしまった。

それから、

卓也が暇になると毎日来ている事とか、

実はそのドアの鍵、開けられるとか

勉強しんどいとか、

いろんなことを聞いた。

毎日のように、飽きもせずに。

たぶん毎日同じことを繰りかえしても、

飽きることはないと思う。

あの時も、そして今も。
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