歳の差レンアイ、似た者同士。
とりあえず、初診から2カ月経ってるし…再評価しといたほうがいいな。

採血と、レントゲンと、心電図と。

色々考えながらパソコンに向かう。

「先生ってさ、聴診器もってるくせに使わないよね」

「使わなくはないよ。時と場合による」

必要なことには答えないくせに、無駄口が多いな。

なんで聴診しないかって?

お前が思春期前後の若い患者だからだよ。

診断確定してるし、無駄に胸開けさせんの悪いかと思って。

こっちは色々気つかってんの。

言わねーけどさぁ。

「…ふーん」

「ヤブ医者だと思っただろ」

「まあね」

「どーせヤブだよオレは…」

「なんなの?やっぱ今日変だよ」

変なヤツに変って言われる。

確かに変かもしれないけど…。

「はい、いいですよ。次回は検査あるから。薬はちゃんと飲むように。お大事に」

さっさと仕事を終わらせようとした。

なのに、立ち上がらない。

じっとオレのこと見てる。

「…先生も悩んでるんだね」

ドキっとした。

心が読めるのか!?

あなどれない奴…。
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