歳の差レンアイ、似た者同士。
「こんな夜中に出歩いて、親とか怒んないわけ?女の子なのにさ…」

「放任主義だから」

「放任しすぎだろ…」

うちの妹なんて、門限6時だったぞ?

自由に生きてそうだから、その教育方針どおりに育ってそうだ。

「それにね、家がホントに近くなんだってば。コンビニまで徒歩2分?」

指さす方向にはマンションが見えた。

あぁ、近そうだけど…

でもさ。

なんでこんな夜中に?

まったく…イマドキの高校生は…。

「先生呆れてるでしょ?」

「わかったか?」

ちょっとムっとした顔をした彼女。

あ、怒った。

「別に遊んでるわけじゃないよ!」

「じゃあ何さ?」

「これでも私、受験生だし?ちゃんと勉強してんのっ」

「ホントかよぉ~?」

信じらんねー。

だって、言っちゃ悪いけど、勉強しそうな顔じゃねーもん。

…あ、怒ってる。

「どーせ私はバカだし」

「バカって言ってないし!」

「でも、思ったでしょ?」

うぐっ…。

やっぱ鋭いなコイツ。

「私、カンだけは鋭いの」

…ひぃぃっ!!!

だから、心を読むなって!
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