歳の差レンアイ、似た者同士。
「…サエ…?」
恐る、恐る、声をかけた。
「見ないでよっ!!」
突き飛ばされる勢いで、サエのカバンが俺の腹に当たる。
いってぇ~…
けど、放っておくわけにいかない。
うつむいたサエの髪にそっと触れた。
「…うう…っ」
ボロボロと涙をこぼしながら、サエは両手の拳で俺を叩いた。
でも、それは力無い。
「…ごめんな、なんか、放置してて」
気まずい。
だからとりあえず謝る。
俺のせいだろうって思って。
サエはうつむいたまま、嗚咽を漏らしながら泣き続けている。
どうしたらいいか分からなくて、自然とサエの肩を引いて抱きしめていた。
初めての、この距離。
こんなときに不謹慎だけど、女の子の香りがしてドキっとした。
「…俺のせい、だよな」
サエは、俺の腕の中でふるふると首を振った。
あれ?
じゃあどうしてだ?
「…居場所がないの」
もう少しで聞き逃しそうになるくらい小さい声。
でも、確かに聞こえた。
居場所がない。
そう言ったんだ。
「家にも、学校にも…」
鼻の奥がツンとなる。
なんで俺、泣きそうになってんだ?
……それって、
俺も同じだからだ。
恐る、恐る、声をかけた。
「見ないでよっ!!」
突き飛ばされる勢いで、サエのカバンが俺の腹に当たる。
いってぇ~…
けど、放っておくわけにいかない。
うつむいたサエの髪にそっと触れた。
「…うう…っ」
ボロボロと涙をこぼしながら、サエは両手の拳で俺を叩いた。
でも、それは力無い。
「…ごめんな、なんか、放置してて」
気まずい。
だからとりあえず謝る。
俺のせいだろうって思って。
サエはうつむいたまま、嗚咽を漏らしながら泣き続けている。
どうしたらいいか分からなくて、自然とサエの肩を引いて抱きしめていた。
初めての、この距離。
こんなときに不謹慎だけど、女の子の香りがしてドキっとした。
「…俺のせい、だよな」
サエは、俺の腕の中でふるふると首を振った。
あれ?
じゃあどうしてだ?
「…居場所がないの」
もう少しで聞き逃しそうになるくらい小さい声。
でも、確かに聞こえた。
居場所がない。
そう言ったんだ。
「家にも、学校にも…」
鼻の奥がツンとなる。
なんで俺、泣きそうになってんだ?
……それって、
俺も同じだからだ。