秀才くんに教えてあげる
「んぅ……か、なめ……」
息が荒くなる
酸素が足りない……
私は我慢出来なくなり、要を押し返すが男の力には敵わずもっと強引に唇が奪われる
私の頭がぼーっとしてきたところで要は意地悪な表情を浮かべながら私から唇を離した
「…はぁ……な、何す…!」
「実加子は俺のだから、それ分かれよ」
眉間にシワを寄せ要は言い放った
謝る気は全くないらしい
自分の所有物扱いされても、私は要と付き合っている訳じゃないし付き合う気もない
「実加子は勝手だよ…俺の気持ち知ってるくせに焦らすんだから」
私の長い黒髪に手を滑らせて要はキスを落とした
「要…は、本気で私を好きじゃないよ」
私は今だ眉間にシワを寄せている要を見上げて言った
要はモテる
私を好きになる理由が分からない
からかわれてるに決まってる
「……伝わらないの?」
要は私の腕を掴んで壁に押し付ける
これで完璧に逃げれなくなってしまった
「要…離して、痛いよ」
「好きだよ、昔からずっと………分からないなら……」
「ん……」
要が私の鎖骨辺りを舐める
だめ……力が抜けて……
「体に教えるしかない……かな?」