【短】瞳の魔法

何を言ったら良いのか分からず、女の子へと視線を向ける

しばらくうずくまっていた彼女はゆっくり立ちが上がると、髪を耳にかけるとその顔をあげた



何故だかわからないけど俺にはその瞬間がスローモーションのように感じられて、瞬きするのも忘れて彼女を見つめていた



髪の色が明るいせいか黒くて大きな瞳がよりいっそう引き立てられて印象的だ



俺は一目惚れなんて絶対しないと思っていた
そんな簡単に恋するなんて有り得ない

きっと30秒前の俺ならそう言えたはずだ
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