不良少年×ぴゅあ少女


「え…」

そこにいたのは…
見覚えのある顔。

「友達に手挙げてんじゃねーよ。」

この優しい声…
間違いない、昨日の!

「うるさい!アンタに関係ないじゃん!」

「それがあるんだよ…関係大有り。」

彼は冷静に答える。

「あ…昨日茜が来なかったのってもしかしてこの男と…!」

「違うよ!この人は…この人は…」

まただ、また先が言えない…。

「ん、俺から話す。」

「や…やだ話さないで…真希に嫌われちゃう…」

「一体何なのよ?」

「いいか?話すぞ?話した方がお前のためにもなるし…辛いと思うけどな。」

…私のため?


「うん…分かった」


彼を信じてみようと思った。


< 20 / 67 >

この作品をシェア

pagetop