戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣大戦争1。9
茨城県 鹿島市

マンタロウは、怪獣マチハカイによって倒された。右手の「ひとさし指」を痛めた。
近所の大学病院に、運ばれた。

20階建ての、最新型の大学病院だ。医者も看護師も、大勢いる。財政的には問題ない。電力を停止されることはない。安心、あんしん。

ところが日本国内には、「ウーマンマン星人」が「女性」に変身して隠れ潜んでいた。大勢のウーマンマン星人が、密かに日本を支配しようと企んでいた。特に、「おばさん」に変身していた。

病院内で働く全てのウーマンマン星人が、1つ上の階に上がるにも、6基しかないエレベーターを酷使している。

女性看護師や女性職員も、横着な使い方をしている。横着な、ウーマンマン星人だ。階段を使えよ。歩くことが嫌いな、宇宙人のようだ。

そのエレベーターは、実は「奴隷怪獣エレベーター」だった。しかもウーマンマン星人の体重は、重い。とうとう、電力が不足してしまい運行できなくなった。停止だ。

「怪獣エスカレーター」も、体重の重いウーマンマン星人を運んでいる。その重さに耐え切れていない。重量オーバーは、あきらかに違法運行だ。

「ポリス星人」や「ギョウセイ星人」に見つかったら、営業停止になる。それでも奴隷怪獣エスカレーターは、おばさん、いや、ウーマンマン星人に脅迫されてエスカレーターを動かしていた。

「奴隷怪獣トイレット」は、ウーマンマン星人が必要以上に電力・水道・ペーパーなどを、平然と大量に使用されているため、疲労の限界に陥っていた。

ヘアドライヤーを持ち込んでは、電気を使用している。便器にナプキンをよく落とされて、配管がいつも詰まっている。怪獣トイレットは、怖くて何も言えない。泣いている。

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