戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣タイホウ1。17
東京都 お台場

ここで、怪獣タイホウが暴れている。幕末、ここに大砲が設置された場所だ。当時ここで亡くなった、先人たちが眠っている。

最近、お台場がうるさくて亡霊たちが眠れないようだ。その怒りが、怪獣となって出現したらしい。

しかし、怪獣が暴れているのに、マンタロウは全然現れない。また、さぼっている。
大明治温泉(おおめいじおんせん)。

マンタロウは、ここのフロントの女性スタッフAに、恋をしていた。「付き合って下さい」と、勇気を振り絞って告白したが、振られた。

「ごめんなさい。あたし、あなたみたいな人、タイプじゃないの」

ガーン。どうやら、彼氏がいるようだ。調べが、足りなかった。自信を失った。悲観に暮れてしまった。自殺したい、気分だ。

マンタロウは巨大化して、怪獣タイホウと戦うことにした。マンタロウは、キレている。この振られた怒りを、怪獣タイホウにぶつけている。

「やけくそだぞ、キーック!」
マンタロウは、怪獣タイホウをボコボコにしてやっつけるのであった。

さらに、マンタロウは、ブジテレビの球体建造物を取り外した。おいおい。お前が建物を壊して、どうするんだよ。

球体を手に持つと、それをボーリングの球にようにあつかった。球体を広い道路に、思いっきり投げては転がした。勢いよく、球体は怪獣タイホウに向かって行った。ゴロゴロゴロ。カッキーン。ストライク。

怪獣タイホウは、球体にぶつけられると吹っ飛んで行った。空の彼方へと、飛び去るのであった。

退治する動機が不純。もう少し、まともな理由で退治しろよ。あー、スッキリ。




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