戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣タイホウ2。18-1
東京タワー。

怪獣タイホウが、懲りずにまた街を破壊している。本命の東京タワーを破壊するのは、あとにするみたいだ。

お楽しみは、最後にとっておこう。しかし、マンタロウは全然現れない。また、さぼっているみたいだ。

池袋 東口。

マンタロウが、人間化した大きさで、コンビニの前にやってきた。外から、トモコがレジにいるのが見える。マンタロウは、ドアの前を行ったり来たりとウロウロとしている。

勇気を必要としている。あせっている。1時間以上も、ウロウロしている。手に名刺サイズの紙を握っている。汗まみれ。握りしめているので、もうボロボロだ。

告白をしたいようだ。心臓が、バクバクしている。血圧が急上昇だ。トモコは、外にいるマンタロウの存在に気付いている。

そしてマンタロウは、お客がいないスキを見計らい、勇気を振り絞ってコンビニの中に入った。

トモコ「いらっしゃいませ、こんにちは」

マンタロウの頬が、赤くなっている。ツバを呑んだ。息が荒い。レジにいる、トモコの前に来た。お客はいない。度胸を決めた。

マンタロウ「と、と、トモコさん。今度、ぼ、ぼ、僕と、つ、つ、付き合って下さい」
トモコ「ハイ…」

と笑顔で答えた。即答だ。ウレピー。よかったー。振られなかった。振られたら、自殺をしていたかもしれない。




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