戦えよウルトラ・マンタロウ
おばさん仮面21-2
ガンバラナイ星人。
神奈川県、厚着基地周辺。

否。足太い、尻デカい、二の腕デカい、三段腹、むくみむくみ、態度デカい。顔がデカい。セーラー服のサイズが合わない。小さ過ぎる。

変身したその姿は、美的少女ではなく、「おばさん仮面」だった。腕時計の変身マシンが、また壊れたようだ。

おばさん仮面「やだ、おばさんに変身しちゃった。どうしよう。仕方がない、開き直ろう。図々しいビームっ」

おばさん仮面は、強力で最新のビームガンで、ガンバラナイ星人に向けて撃ち放した。
ガンバラナイ星人「わー、撃たれたー」

するとガンバラナイ星人は、急にオシッコをしたくなってきた。公衆トイレが近くにある。女性トイレが混雑している。行列が作られている。

男性たちが用を足しているのに、やむなく、平然と堂々と男性トイレに駆け込むのであるのであった。恥じらいなど関係ない。もう、おばさんそのものだ。

おばさん仮面「マンタロウ。あんたなんか、もう地球にはいらない。消えてしまいな」
マンタロウ「うえーん、失業しちゃったー」

おばさん仮面「地球の平和は、おばさんたちが守ってみせるわ。図太いわよ」

星子は、変身マシンが直るまで、おばさん仮面の姿で生活するのであった。恥ずかしくて、学校には行くことができなかった。家に、引きこもってしまうのであった。
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