戦えよウルトラ・マンタロウ
美的少女セイコ24-1
怪獣女性専用車両。
東京都 墨田区 錦糸町駅。
朝。千葉県市川駅のホームに、10車両の電車が停車した。満員だ。大勢の人たちが、雪崩のごとく下車した。女子高校生の星子も、混雑に混じって降りてきた。怒っている。
どうやら、車内で痴漢にあったらしい。人が多くて、犯人は分からない。ブギー。
花も恥らう乙女ゆえに、大声を上げて叫ぶことなどできない。
もう、我慢するしかない。次回からは、最後部にある女性専用車両に乗ろう。そう、決めた。ケッシン。
翌朝。錦糸町駅のホームは混んでいる。階段のすぐソバに、乗降口がある。星子が、先頭に立って到着を待っている。確実に乗れるぞ。ウキウキ。
女性専用車両は、最後部の1車両しかない。定員200人。詰めれば、もう少しは乗れるはずだ。
麗しき10代・20代の女性50人が、到着を待っている。乗車できることに、喜びを感じている。
そこへ、女性専用車両がやってきた。10両編成だ。ドアが開き、大勢のおばさんが降りた。
そして、星子が乗ろうとしたその瞬間、行列を無視して突然横入りがきた。ソバにある階段から、50人の怪獣が押し寄せてきた。
50人の若い女性たちを押しのけて、50人の「怪獣おばさん」たちが乗り込んできた。
図々しくも、厚かましくも乗り込んできた。根性悪い。ルール無視。マナー無視。法律無視。●注釈、決して「人間」の「おばさん」ではない。
星子たちは、乗車できなくなった。許せない。怒っている。ギャフン。
しかしその車両は、「怪獣女性専用車両」だった。怪獣おばさんに脅されて、やむなく若い女性たちを締め出している。
怪獣おばさんしか乗せない、気弱な怪獣だった。胃が痛そうだ。ストレスを抱えている。少し、うつ気味だ。過労死しそう。
星子「怪獣おばさんを狙う、痴漢がいるかーっ! 怪獣おばさんは、普通車両に乗れーっ」
怪獣女性専用車両。
東京都 墨田区 錦糸町駅。
朝。千葉県市川駅のホームに、10車両の電車が停車した。満員だ。大勢の人たちが、雪崩のごとく下車した。女子高校生の星子も、混雑に混じって降りてきた。怒っている。
どうやら、車内で痴漢にあったらしい。人が多くて、犯人は分からない。ブギー。
花も恥らう乙女ゆえに、大声を上げて叫ぶことなどできない。
もう、我慢するしかない。次回からは、最後部にある女性専用車両に乗ろう。そう、決めた。ケッシン。
翌朝。錦糸町駅のホームは混んでいる。階段のすぐソバに、乗降口がある。星子が、先頭に立って到着を待っている。確実に乗れるぞ。ウキウキ。
女性専用車両は、最後部の1車両しかない。定員200人。詰めれば、もう少しは乗れるはずだ。
麗しき10代・20代の女性50人が、到着を待っている。乗車できることに、喜びを感じている。
そこへ、女性専用車両がやってきた。10両編成だ。ドアが開き、大勢のおばさんが降りた。
そして、星子が乗ろうとしたその瞬間、行列を無視して突然横入りがきた。ソバにある階段から、50人の怪獣が押し寄せてきた。
50人の若い女性たちを押しのけて、50人の「怪獣おばさん」たちが乗り込んできた。
図々しくも、厚かましくも乗り込んできた。根性悪い。ルール無視。マナー無視。法律無視。●注釈、決して「人間」の「おばさん」ではない。
星子たちは、乗車できなくなった。許せない。怒っている。ギャフン。
しかしその車両は、「怪獣女性専用車両」だった。怪獣おばさんに脅されて、やむなく若い女性たちを締め出している。
怪獣おばさんしか乗せない、気弱な怪獣だった。胃が痛そうだ。ストレスを抱えている。少し、うつ気味だ。過労死しそう。
星子「怪獣おばさんを狙う、痴漢がいるかーっ! 怪獣おばさんは、普通車両に乗れーっ」