戦えよウルトラ・マンタロウ
美的少女セイコ24-2
怪獣女性専用車両。
東京都 墨田区 錦糸町駅。

星子が怒鳴った。

星子「セレブに代わって、でかくて汚いお尻をペンペンするわよっ。ヘンシーンっ」

星子は、美的少女セイコに変身した。悪質な、怪獣おばさんを倒そう。

だが、変身した自分の姿を良く見ると、また「おばさん仮面」に変身していた。腕時計の変身マシンが、壊れたようだ。

40代後半、浪花タイプ。ヒョウ柄で、派手で気の強い関西系のおばさんに変わっている。トラが好き。

おばさん仮面「やだ、またおばさんに変身しちゃった。仕方がない、開き直ろう。えーい、負けてたまるかーっ」

おばさん仮面は、怪獣おばさんたちと一緒になり、仲間となって、怪獣女性専用車両に乗り込むのであった。スシ詰め状態だ。

たださえデカイ体格の怪獣おばさんだ、通常女性の1.5倍はある。定員オーバーだ。それでも、201人も車両に乗った。

考えるだけでも恐ろしい。完全に法律違反だ。そんな法律、怪獣おばさんには通用しない。

でーもー、怪獣女性専用車両は、ピーピーと腹を下し始めた。下痢だ。発熱だ。腹痛だ。消化不良だ。

怪獣おばさんを乗せると、体調を崩し始めた。怪獣女性専用車両は、故意に連結器を外してしまった。安全のためだ、事故は起こしたくない。

普通の9車両だけが、女性専用車両を残したまま、先に出発した。おばさん仮面、怪獣おばさん200人、若い女性50人が取り残されるのであった。

星子「学校に、遅刻しちゃったじゃないかよー」。プイプイ。


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