戦えよウルトラ・マンタロウ
美的少女セイコ25-2
カイケイガク星人。
東京都、原宿。

カイケイガク星人「キャッシュフロービーム。費用収益対応表示の原則ビーム。ストックオプションビーム。継続性の原則ビーム。企業会計の原則ビーム。変動費能率差異ビーム。部分時価評価法ビーム。手許商品区分法ビーム。連結調整勘定ビーム…」

セイコ「キャー、何の専門用語なのか、全然分からなーい。助けてーっ」

セイコは、簿記・会計学の用語攻撃に対処できなかった。難しい専門用語など、ギャルには理解できない。これでは勝てない。苦戦している。

カイケイガク星人は、高らかに笑っている。勝ち誇っている。ニカニカ。
セイコ「チクショウ。負けてたまるかー、このクソジジイめー」

セイコは最新式の武器、「携帯電話ビーム銃」を小さい胸の谷間から取り出した。ピポパピポ。文字を打った。滅茶苦茶、早い。瞬時にして、100文字を打ちこんだ。

セイコ「携帯電話の文字打ちは、早いぞビーム…」

カイケイガク星人「ウワー、文字打ちは勘弁してくれー」

カイケイガク星人は、負けを認めて宇宙の彼方に消えてしまうのであった。年齢には、勝てないな。

引退してから10年。その間の、めまぐるしい科学技術の発展には、さすがの技術者もついていけられないようだ。

セイコ「おバカギャルを、なめんなよっ!」

流行に敏感、著しい環境の変化に順応できるギャルのほうが、科学技術の進化にはついていけるらしい。

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