戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣西朝鮮(ミサイル攻撃編)。36-2
埼玉県、さいたま市。夜。

マンタロウ「だって、テレビのニュースを見て飛んで来たんだぞー」

パイロット「アホ。テレビのニュースは、発射されてから1時間後に、報道されているんだよ」

マンタロウ「俺の出番が、ないじゃないか…」

そのテレビ情報は、全てアメリカの国防総省から届いていた。総理大臣は、アメリカルートのニュース番組でその情報を知った。

防衛省ルートからは、3時間も経ってから届いた。遅いわ。防衛省は、何をしているのだ。

マンタロウ「10分で日本に到達されたら、俺でもミサイルを阻止できないよ」
○○

石川県にある、ミサイル防衛用地上レーダー基地。

自衛隊員「やっべー。去年、アメリカから買った最新式の地上レーダーが、壊れているよ。いざというときに限って、このザマだもんなー。これじゃ、予算を削減されちゃうよ。防衛省には、ウソの報告をしておこう、と」

防衛省幹部は、国家・国民の安全対策よりも、多額の予算を獲得することが仕事なのだ。それができなければ、失業するしかない。リストラされてしまう。

ミサイル攻撃を受けることよりも、仕事がないことを、もっとも恐れる。


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