戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣西朝鮮、ニセ・マンタロウ(ミサイル撃退編)。39-1
夜。家賃3万円、2LDKの5階建ての県営アパート。

5階に、マンタロウの家族が暮らしている。マンタロウが、居間でプカプカとタバコを吸っている。防衛省から提供された、最新式のミサイル探知装置が家の中にある。

監視衛星がミサイル発射を捕捉すると、真っ先にマンタロウの家に届くようになっている。ピーポーピーポー。即座に連絡が入った。スクランブル発進だ。すでに、発射から1分が経過している。大変だ。

トモコ「あなた、急がないと、日本が危ないっ」

マンタロウ「よっしゃ、行ってくるぞ」。ドバッと。

トモコは、窓をしっかりと開けた。マンタロウは、安心して飛び立った。

マンタロウは、空を飛んでミサイルの方角に向かっている。日本海だ。厚着基地からスクランブル発進した、F15と遭遇した。

並行して飛んでいる。マンタロウは、パイロットの無線周波数を合わせた。すでに、3分経っている。大変だ。

3基のミサイルは、成層圏を通過して日本本土に着弾しようとしている。上空から、落下してくる。

マンタロウは、3本の光の尾を見つけた。やっと、見つけたぞ。追いつけ。追いついた。

そして、1基のミサイルを両手で捕まえた。日本本土、着弾2分前。方向をずらして、上空に向けた。

そのミサイルは、上空に上がったまま、燃料が切れて落下してしまうのであった。着弾しなかったので、爆発はしなかった。爆発は、辛うじてまぬかれた。

良かったね。マンタロウは目的を達成できて、大笑いをしている。ワー、ハハハハハー。


< 55 / 68 >

この作品をシェア

pagetop