戦えよウルトラ・マンタロウ
マンタロウ・マザー。42-1
埼玉県さいたま市、荒川河川敷。

トモコと息子マンジロウの2人が、荒川の河川敷で散歩をしている。マンジロウは、乳母車に乗せられている。バブバブ。

大勢の家族連れが、散歩をしている。2人の男女が、仲良く手をつないで歩いている。男性は若いが、女性は年配者だ。どうやら、親子のようだ。マザコンのようだ。キモイ。

トモコ「あたし、マザコンの男性って、引く。その点、マンタロウは、強くてたくましいから好き。ウフッ」。ラブラブ。
 ○    ○

そんな時河川敷に、巨大化したガンバラナイ星人が現れた。泣き虫ビーム銃で、大勢の人たちに向けて光線を撃った。

河川敷で楽しんでいた人たちみんなが、急に泣き出した。地面に両足をついて、泣き崩れてしまった。その場で、泣きわめいている。ワーン。

巨大化したマンタロウは、空からやってきた。河川敷に降り立って、ガンバラナイ星人と向き合った。いざっ、勝負。

ガンバラナイ星人「くたばれ、マンタロウ。泣き虫ビームっ!」

マンタロウは、よけることもできずに、ビーム光線を浴びてしまった。突然、泣き出し始めた。ウェーン。

小学生の頃、野球をしていて、自分のミスで試合が負けたときの事を思い出した。そのため、クラスのみんなからイジメを受けた。忘れかけていた苦い出来事を、思い出してしまった。

マンタロウ「ワーン、ガンバラナイ星人にいじめられたー」

地面に腰をおろし、ワンワンと泣いている。大粒の涙が、地面をぬらした。そこへ、宇宙からマンタロウの母がやって来た。マザーだ。

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