戦えよウルトラ・マンタロウ
怪獣ワガママ(退職編)。43-2
茨城県、筑波山のふもと。

マンタロウは、家族3人でトモコの実家に帰った。農地が広がっている。3人は、ここで新たな生活を送ることを決めた。そして、3人は幸せに暮らすのであった。メデタシ、メデタシ。…であるわけがない。

マンタロウがニートになったために、ガンバラナイ星人が巨大な宇宙船に乗って大勢押し寄せてきた。侵略だ。日本が、世界が支配された。無気力な人類は、奴隷と化した。

元総理大臣「お願いだ、マンタロウ。戻ってきておくれー」

マンタロウ「うるさい。俺は、愛する妻と息子のために会社を辞職したんだ。時給800円で、誰が人類のために戦うか。人類の未来なんか、知るかっ」。フンだ。

退職により、モビルスーツの機能は失った。着用しても、戦うことはできない。見た目は、普通の人間になってしまった。日本を世界を、もう守ることはない。

日本を、世界を滅ぼしたのは、ガンバラナイ星人ではない。我がままな、女性だった。それは、怪獣ワガママの病原菌に支配されていたのだった。

ガンバラナイ星人は、おとなしく隠居生活を送るのであれば、特別にマンタロウとその家族には、危害を加えないと約束した。奴隷にもしなかった。

やる気がないから、ニートだから、家の中でテレビゲームでもしながら、ゴロゴロして毎日を過ごすのであった。優雅だね。いい身分だね。


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